人文研究見聞録:湯屋谷弁財天社 [和歌山県]

和歌山の高野山にある湯屋谷弁財天社(ゆやだにべんざいてんしゃ)です。

壇上伽藍付近に鎮座する高野七弁天の一社であり、祭神に弁財天を祀っています。


概要

創祀については不詳とされますが、古くは南の愛宕谷地区に愛宕権現社とともに鎮座していたとされ、湯屋谷という古い地名をとって社名としているとされています。

なお、湯屋谷という地名は、かつて湯屋(共同浴場)があったことから名付けられたとされ、後に愛宕谷権現に因んで愛宕谷と呼ばれるようになったんだそうです。

祭神

湯屋谷弁財天社の祭神は以下の通りです。

・弁財天(べんざいてん):当社の御神体は、八臂(腕が8本)で頭上に鳥居と宇賀神を乗せた宇賀弁財天とされる
 → 神仏習合において、神道の市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)と習合する
 → 宇賀弁財天については、日本の土着神である宇賀神との関連性も指摘される

高野山、宇賀神についてはこちらの記事を参照:【高野山】【宇賀神とは?】

料金: 無料
住所: 和歌山県伊都郡高野町高野山(マップ
営業: 終日解放
交通: 高野山駅ほか、南海りんかんバス「愛宕前」下車
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。