高野山・金剛峯寺 [和歌山県]
2015/11/08
和歌山県伊都郡高野町にある高野山の金剛峯寺(こんごうぶじ)です。
高野山真言宗の総本山寺院であり、現在は青厳寺(せいがんじ)・興山寺(こうざんじ)の二寺を合併した寺院(明治2年に改称)を指します。
なお、かつては高野山全体を指す名称であり、寺号は空海自ら名付けたものだったとされています。
寺院概要
概要
青厳寺と興山寺は いずれも豊臣秀吉ゆかりの寺院であり、青厳寺は文禄2年(1593)に秀吉が亡母(大政所)の菩提のために建立したとされ、豊臣秀次が蟄居※となった後に切腹した場所としても知られています。一方、興山寺は天正18年(1590年)に秀吉の寄進によって木食応其上人が建立し、その際に後陽成天皇に勅願を賜り、国家安泰などを祈る勅願寺となったとされています。
なお、現在の大主殿は江戸末期(1863年)に再建されたものであり、そのほかの建物は概ね昭和期に建立されたものとされ、その多くが和歌山県指定文化財となっています。
※蟄居(ちっきょ):武士または公家に対して科せられた刑罰のひとつであり、閉門の上、自宅の一室に謹慎させるものを指す
高野山についてはこちらの記事を参照:【高野山】
本尊
・薬師如来(阿閦如来):金堂再建時に新造された高村光雲作の仏像
→ 旧本尊は公開されたことの無い秘仏とされる
→ 薬師如来:東方の浄瑠璃世界の主で、12の誓願を起こし、生ある全てのものを救う仏
⇒ 真言:オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
⇒ 本地垂迹説において、スサノオの本地とされた
→ 旧本尊は公開されたことの無い秘仏とされる
→ 薬師如来:東方の浄瑠璃世界の主で、12の誓願を起こし、生ある全てのものを救う仏
⇒ 真言:オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカ
⇒ 本地垂迹説において、スサノオの本地とされた
金剛峯寺の見どころ
正門
金剛峯寺の正門です。
金剛峯寺の建物の中で一番古いものであり、文禄2年(1593)の再建より現在までそのまま残っているとされています。
大正殿
金剛峯寺の大正殿です。
大玄関と小玄関という二つの入口があります(大玄関は天皇・皇族や高野山重職だけが出入りする場所とされる)。
木造彫刻
大正殿には数多くの木造彫刻があしらわれています。
特に大玄関の龍の彫刻は非常に美しく、迫力があるものとなっています。
軒下の木造彫刻 |
天水桶
金剛峯寺の屋根の上にある天水桶(てんすいおけ)です。
普段から雨水を溜めておき、火災発生の際に少しでも類焼を食い止める役割を果たしたとされています。
経蔵
金剛峯寺の経蔵(きょうぞう)です。
重要なものを収蔵する場所であるため、火災が発生しても燃え移らないよう、主殿とは別に建てられているそうです。
鐘楼
金剛峯寺の鐘楼(しょうろう)です。
寺内
金剛峯寺の寺内の多くは撮影禁止とされているため、写真撮影はしませんでした。
そこで、見どころとされる場所を ここにまとめておきます。
金剛峯寺内の見どころ(有料エリア)
・大広間:重要な儀式・法要が執り行われる場所
・持仏間:仏間に当たり、本尊に漆黒の弘法大師像が祀られている(廊下には木造の三鈷杵がある)
・梅の間:狩野探幽斎守信による梅の襖絵が見どころ
・柳の間:山本探斉による柳の襖絵が見どころであり、豊臣秀次が自害したことから「秀次自刃の間」とも云われる
・別殿:一般信徒の休憩所として使用されていた場所
・新別殿:参拝者の休憩所であり、お茶の接待が受けられる(僧侶による法話も随時行われる)
・蟠龍庭:日本最大の石庭であり、その広さは5000余坪とされる
・真松庵:松下幸之助氏より寄贈された茶室であり、佐藤栄作により「真松庵」と名付けられた
・阿字観道場:真言密教における瞑想法・阿字観(あじかん)を体感できる道場
・書院上段の間:かつては天皇のための応接間として使用された場所であり、現在は重要な儀式に使用されている
・奥書院:かつては皇族の休憩所として使用された場所であり、現在は専ら儀式に使用されている
・稚児の間:天皇に随行する人が不寝番をしていた場所
・土室:土を塗り固めて作った部屋であり、弁財天を祀っている
・台所:僧侶の食事を賄ってきた場所であり、正面の神棚には台所の神である三宝荒神を祀っている
・大広間:重要な儀式・法要が執り行われる場所
・持仏間:仏間に当たり、本尊に漆黒の弘法大師像が祀られている(廊下には木造の三鈷杵がある)
・梅の間:狩野探幽斎守信による梅の襖絵が見どころ
・柳の間:山本探斉による柳の襖絵が見どころであり、豊臣秀次が自害したことから「秀次自刃の間」とも云われる
・別殿:一般信徒の休憩所として使用されていた場所
・新別殿:参拝者の休憩所であり、お茶の接待が受けられる(僧侶による法話も随時行われる)
・蟠龍庭:日本最大の石庭であり、その広さは5000余坪とされる
・真松庵:松下幸之助氏より寄贈された茶室であり、佐藤栄作により「真松庵」と名付けられた
・阿字観道場:真言密教における瞑想法・阿字観(あじかん)を体感できる道場
・書院上段の間:かつては天皇のための応接間として使用された場所であり、現在は重要な儀式に使用されている
・奥書院:かつては皇族の休憩所として使用された場所であり、現在は専ら儀式に使用されている
・稚児の間:天皇に随行する人が不寝番をしていた場所
・土室:土を塗り固めて作った部屋であり、弁財天を祀っている
・台所:僧侶の食事を賄ってきた場所であり、正面の神棚には台所の神である三宝荒神を祀っている
料金: 外観無料(入館料500円)
住所: 和歌山県伊都郡高野町高野山(マップ)
営業: 8:30~17:00
交通: 高野山駅ほか、南海りんかんバス「金剛峯寺前」下車
公式サイト: http://www.koyasan.or.jp/
住所: 和歌山県伊都郡高野町高野山(マップ)
営業: 8:30~17:00
交通: 高野山駅ほか、南海りんかんバス「金剛峯寺前」下車
公式サイト: http://www.koyasan.or.jp/
スポンサーリンク
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿