箕面山 [大阪府]
2016/08/15
大阪府箕面市にある箕面山(みのおやま)です。
紅葉の名所として知られる山であり、古くは役行者も修行したという修験道の根本道場だったとされています。
概要
箕面山とは?
箕面山(みのおやま)とは、大阪府箕面市に位置する山であり、古くは役小角(役行者)も修行したとされる修験道の根本道場であったとされています。
現在では、箕面公園が紅葉の名所として知られ、滝道沿いには唐人戻岩・姫岩・箕面滝などの自然の名所や、瀧安寺・西江寺などの修験道の寺院が点在することから、箕面市の観光地として知られています。
また、府内のほとんどの自然動物が生息する自然の宝庫としても知られており、野生のニホンザルが棲んでいることでも有名です。なお、箕面公園内には探偵ナイトスクープでおなじみの箕面公園昆虫館もあります。
役小角(役行者)とは?
役小角(えんのおづの)とは飛鳥時代から活躍した呪術者であり、役行者(えんのぎょうじゃ)の名でも知られています。
修験道の開祖として有名であり、呪法を操って鬼神や神をも使役したとする数多くの伝説を持ち、和歌山県の熊野三山を信仰する熊野信仰にも多大な影響を与えたとされています。
役小角について詳しくはこちらの記事を参照:【修験道・役小角とは?】
ニホンザルについて
箕面山のニホンザルは野生のまま大都市近郊に生息する貴重な存在として天然記念物に指定されています。
しかし、餌付けが行われるにつれ、人家に侵入したり土産物店を荒らすなどの被害が増えてきたことから、現在ではニホンザルに近づくと危険であるとする看板が立てられ、餌付けに関しても全面的に禁止されています。
もみじの天ぷら
箕面山の付近では、名物として"もみじの天ぷら"が販売されています。
この"もみじの天ぷら"は、もみじの葉を水洗いして一年以上塩漬けにし、それを塩抜きしたものを衣に付けて油で揚げた"かりんとうのようなお菓子"であり、香ばしく やや甘みのある味わいとなっています。
なお、このお菓子のルーツは、箕面山で修行をしていた修験道の開祖・役小角(役の行者)が、箕面滝に映る紅葉の美しさを称え、灯明の油で天ぷらにして旅人に振舞ったことに始まると云われているそうです。
箕面山の見どころ
西江寺
箕面山の麓にある聖天宮西江寺(しょうてんぐうさいこうじ)です。
飛鳥時代の658年に役小角(役行者)によって創建されたという寺院であり、本尊に日本最初の歓喜天が祀られています。
なお、毎年の10月15、16日には、天狗祭という変わった祭が行われることでも知られています。
詳しくはこちらの記事を参照:【聖天宮西江寺】【天狗まつり(聖天宮西江寺)】
瀧安寺
箕面山の中腹にある瀧安寺(りゅうあんじ)です。
飛鳥時代の658年に役小角(役行者)によって創建されたという寺院であり、本尊に弁財天が祀られています。
また、天正年間に日本で初めて富くじを始めた寺院とされることから、"宝くじ発祥の地"としても知られています。
詳しくはこちらの記事を参照:【瀧安寺(弁天堂)】
唐人戻岩
箕面山の中腹にある唐人戻岩(とうじんもどりいわ)です。
高さ7.5m・幅7.3mの巨岩であり、その昔、箕面滝の噂を聞いて見物に来た唐の貴人が この巨岩まで来たところで、山の険しさに驚き恐れて立ち帰ったという伝説から この名で呼ばれているそうです。
写真では分かり辛いですが、近くから見ると歩道にハミ出るほど巨大な岩であることが分かり、見物客を圧倒します。
姫岩
箕面山の中腹にある姫岩(ひめいわ)です。
詳しい由来は分かりませんが、2つの巨岩が並んでおり、その間を通れるようになっています。
箕面滝
箕面山の上部にある箕面滝(みのおたき)です。
箕面市のシンボルとも言える高さ33mの見事な滝であり、江戸時代の地誌『摂津名所図会』にも「瀧壷より泡を飛す事 珠をちらすがごとく、霧を噴く事雲の如し。日光これを燭してさいさん目を奪ふ」と滝を称賛する紹介が為されています。
料金: 無料
住所: 大阪府箕面市(マップ)
営業: 駐車場は7:30~0:30
交通: 箕面駅(登山口まで徒歩7分程度)
公式サイト: https://www.city.minoh.lg.jp/kankou/hiking-map.html
住所: 大阪府箕面市(マップ)
営業: 駐車場は7:30~0:30
交通: 箕面駅(登山口まで徒歩7分程度)
公式サイト: https://www.city.minoh.lg.jp/kankou/hiking-map.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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