瀧安寺(弁天堂) [大阪府]
2016/08/23
大阪府箕面市にある瀧安寺(りゅうあんじ)です。
飛鳥時代の658年に修験道の開祖・役行者によって創建された寺院であり、本尊に弁財天が祀られています。
なお、修験道にまつわる寺院であるため、未だに毎月 修験独自の護摩供を行っているそうです。
寺院概要
縁起
寺伝によれば、658年に役行者(えんのぎょうじゃ)が大瀧の下で苦行を重ね、弁財天(べんざいてん)の助法を受けて悟りを開いたとされ、その報恩のために弁財天を祀る御堂を建立し、箕面寺(みのおでら)と称したことが瀧安寺の起源とされています。
これ以後は瀧道に沿って50余の御堂が立ち並び、全国から多くの修行者が出入りしたとされ、その中には行基、空海、円珍、千観、聖宝、日蓮、法然、蓮如などの著名な高僧が居たそうです。また、当寺は中世の天正年間に日本で初めて"富くじ"を始めた寺院とされ、"宝くじ発祥の地"としても知られています。
本尊
・弁財天(べんざいてん):仏教の守護神である天部の一
→ ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれたもの
→ 日本では七福神の一として信仰される
→ 本地垂迹説にて宗像三女神の一である市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)と習合する
⇒ 一部では瀬織津姫(セオリツヒメ)と習合する
→ ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが、仏教に取り込まれたもの
→ 日本では七福神の一として信仰される
→ 本地垂迹説にて宗像三女神の一である市杵嶋姫命(イチキシマヒメ)と習合する
⇒ 一部では瀬織津姫(セオリツヒメ)と習合する
役小角(役行者)とは?
役小角(えんのおづの)とは飛鳥時代から活躍した呪術者であり、役行者(えんのぎょうじゃ)の名でも知られています。
修験道の開祖として有名であり、呪法を操って鬼神や神をも使役したとする数多くの伝説を持ち、和歌山県の熊野三山を信仰する熊野信仰にも多大な影響を与えたとされています。
役小角について詳しくはこちらの記事を参照:【修験道・役小角とは?】
境内の見どころ
鳥居
瀧安寺の鳥居です。
山門
瀧安寺の山門です。
観音堂
瀧安寺の観音堂です。
本尊に如意輪観音(にょいりんかんのん)、脇尊に阿弥陀如来、弘法大師を祀っています。
三猿の彫刻
観音堂の前の灯篭には、三猿が刻まれています。
瑞雲橋
瀧安寺の瑞雲橋(ずいうんばし)です。
護摩壇
瀧安寺の護摩壇(ごまだん)です。
毎月7日に行われる護摩供や、年3回の採灯大護摩供の際に焼かれるそうです。
弁天堂入口
弁天堂の入口です。
鳥居の先の石段を登ったところに弁天堂があります。
弁天堂鳥居
弁天堂の鳥居です。
神石
瀧安寺の神石です。
撫でると音楽や芸事が上達する御利益が得られるそうです。
大黒堂
瀧安寺の大黒堂です。
本尊に大黒天と恵比寿天を祀っています。
行者堂
瀧安寺の行者堂です。
本尊に神変大菩薩(役行者)、脇尊に不動明王と蔵王権現を祀っています。
鎮守社
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瀧安寺の境内には、いくつかの鎮守社があります。
写真のものは、五所明神社、白龍大明神、箕面山神社、熊野三所権現社です。
手水場
弁天堂の手水場です。
龍の像があしらわれています。
弁天堂(本堂)
瀧安寺の弁天堂です。
瀧安寺の本堂であり、本尊に弁財天、脇尊に毘沙門天と大黒天を安置しています。
なお、本堂は後水尾天皇からの寄進であり、拝殿と奥殿のある神社形式になっていることが珍しいそうです。
料金: 無料
住所: 大阪府箕面市箕面公園2-23(マップ)
営業: 9:00~17:00
交通: 箕面駅(徒歩20分)
公式サイト: http://www.nanokaichi.com/ryuanji/index.html
住所: 大阪府箕面市箕面公園2-23(マップ)
営業: 9:00~17:00
交通: 箕面駅(徒歩20分)
公式サイト: http://www.nanokaichi.com/ryuanji/index.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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