元興寺(極楽坊) [奈良県]
2017/06/29
奈良県奈良市にある元興寺(がんこうじ)です。
蘇我馬子によって創建された法興寺(飛鳥寺)を前身とする寺院であり、本尊に智光曼荼羅を祀っています。
奈良時代には三論宗と法相宗の道場として栄え、東大寺や興福寺と並ぶ大伽藍を誇っていたそうです。
現在では奈良市の観光スポットの一つとして知られ、世界遺産にも登録されています。
寺院概要
縁起
パンフレットによれば、当寺は蘇我馬子が創建した法興寺(飛鳥寺)の後進であり、和銅3年(710年)の平城京遷都に伴って、養老2年(718年)に飛鳥から平城京に移ったとされています。
この際、寺名を法興寺から元興寺へと改め、移転先の寺地は「平城の飛鳥(ならのあすか)」と呼ばれるようになったそうです。ちなみに、前身の法興寺は廃止されずに残され、現在でも飛鳥大仏を祀る飛鳥寺として存在しています。
なお、パンフレットによる元興寺の解説は以下の通りです。
【真言律宗 元興寺】
日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都に伴って、養老2年(718年)に官大寺として新築移転されたのが元興寺(佛法元興之場、聖教最初之地)です。
現在では伽藍の大半は「ならまち」の下に埋もれましたが、僧坊遺構が浄土信仰の場として創建時の法灯を今に伝え、平成10年(1998年)にユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」のひとつに登録されています。
日本最初の本格的伽藍である法興寺(飛鳥寺)が平城遷都に伴って、養老2年(718年)に官大寺として新築移転されたのが元興寺(佛法元興之場、聖教最初之地)です。
現在では伽藍の大半は「ならまち」の下に埋もれましたが、僧坊遺構が浄土信仰の場として創建時の法灯を今に伝え、平成10年(1998年)にユネスコの世界文化遺産「古都奈良の文化財」のひとつに登録されています。
本尊
・智光曼荼羅(ちこうまんだら):僧・智光が感得したという曼荼羅の図像に基づいて作られた浄土曼荼羅の総称
境内の見どころ
東門
元興寺の東門です(重文)。
元興寺極楽坊の正門であり、東大寺にあった門が応永18年(1411年)に移転されたものとされています。
講堂跡礎石
元興寺の講堂跡礎石です。
カナンボ石と呼ばれる硬質の自然石で、元興寺の講堂の礎石として使用されたものと考えられています。
極楽坊本堂(極楽堂・曼荼羅堂)
元興寺の本堂です(国宝)。
智光が感得した本尊の浄土曼荼羅を安置する建物であり、元は智光の住房だったそうです。
なお、外見は寛元2年(1244年)の改修時のもので、屋根の行基葺古瓦は飛鳥寺からの移転時のものとされています。
禅室
元興寺の禅室です(国宝)。
僧侶たちの居室であり、智光や空海をはじめとする僧侶が起居(日常生活)していたとされます。
浮図田
元興寺の浮図田(ふとでん)です。
2500余りの石塔・石仏の総称で、寺内および周辺地域から集められたものとされています。
法輪館(収蔵庫)
元興寺の法輪館です。
収蔵庫であり、五重小塔(国宝)や阿弥陀如来像(重文)などが展示されています。
個人的にはナマズ人間の落書きのされた瓦の展示が興味深かったです。
かえる石
元興寺にあるかえる石です。
秀吉が気に入って大阪城に運ばれた奇石とされ、淀君の霊が籠もっているとも云われています。
なお、現在は供養されて、無事かえる・福かえるとして願いを聞いてくれるそうです。
料金: 一般:500円ほか
住所: 奈良県奈良市中院町11(マップ)
営業: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
交通: 近鉄奈良駅(徒歩14分)
公式サイト: http://www.gangoji.or.jp/tera/jap/link/link.html
住所: 奈良県奈良市中院町11(マップ)
営業: 9:00~17:00(入館は16:30まで)
交通: 近鉄奈良駅(徒歩14分)
公式サイト: http://www.gangoji.or.jp/tera/jap/link/link.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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