赤神山成願寺 [滋賀県]
2017/06/04
滋賀県東近江市にある赤神山成願寺(せきしんざんじょうがんじ)です。
平安時代に最澄によって創建された古刹であり、本尊に薬師如来を祀っています。
寺院概要
縁起
寺伝によれば、延暦18年(799年)に天台宗の開祖・最澄(伝教大師)によって開かれたと伝えられています。
太郎坊宮(阿賀神社)の由緒によれば、当社に参籠した最澄が赤神山の大神の広い神徳に感銘を受け、当地に50有余の社坊を建立して守護したとされており、かつては多くの塔頭を有する大寺であったと云われています。
しかし、天正年間(1573~1592年)に織田信長の兵火にかかって社坊のほどんどが焼失して荒廃してしまったものの、寛永17年(1640年)に行承法印が弟子の祐盛とともに本堂と鐘楼を建立して再興したとされています。
なお、戦国時代には蒲生氏、江戸時代には幕府の帰依を受けて寺領などを寄進があったとされますが、現在は成願寺と行万坊・石垣坊の一寺二坊だけが残存している状態となっています。
また、当寺の本尊は平安後期の特色を持つ木造薬師如来坐像ですが、元々 赤神山の山上にあった奥の院の本尊である木造太郎坊大権現も宝暦年間(1751~1764年)に本堂に移されて安置されているそうです。
本尊
・薬師如来(やくしにょらい):東方の浄瑠璃世界の主で、12の誓願を起こし、生ある全てのものを救う仏
→ 本地垂迹説において、スサノオの本地とされた
→ 平安後期の特色を持つ木造薬師如来坐像
→ 本地垂迹説において、スサノオの本地とされた
→ 平安後期の特色を持つ木造薬師如来坐像
境内の見どころ
石段
赤神山成願寺の石段です。
熊野権現社
赤神山成願寺にある熊野権現社です。
当寺の鎮守社でしょうか?
本堂
赤神山成願寺の本堂です。
賓頭盧尊者像
赤神山成願寺にあるびんずる尊者像です。
身体の患部と同じ場所を撫でると、病気が治るとされています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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