人文研究見聞録:梅ヶ枝餅 [福岡県]

福岡県太宰府市の名物である梅ヶ枝餅(うめがえもち)を紹介します。

由来

人文研究見聞録:梅ヶ枝餅 [福岡県]

梅ヶ枝餅は、主に太宰府天満宮の周辺で販売されている餅菓子であり、薄い餅の生地でアンコを包み、梅の刻印の入った鉄板で焼き上げるという製法であるとされています(名前は菅原道真公の故事に由来しており、梅が入っているワケではない)。

なお、太宰府天満宮周辺で販売されている梅ヶ枝餅は130円均一で材料・製法も同じとされていますが、店舗によって やや味の違いがあるとされ、出来たてと持ち帰りにも食感や味に違いがあるとされています。

また、太宰府天満宮近隣では道真公の生誕日と命日にちなむ毎月25日を「天神さまの日」として「緑がかったヨモギ入りの梅ヶ枝餅」が販売され、九博開館10周年の際に販売された「紫がかった古代米入りの梅ヶ枝餅」は毎月17日の「きゅうはくの日」に販売されているそうです。

ちなみに、梅ヶ枝餅は太宰府以外にも高速道路上の古賀SAや基山PAなどのスナックコーナーでも販売されています。


由来

人文研究見聞録:梅ヶ枝餅 [福岡県]

パッケージの説明によれば、梅ヶ枝餅は「太宰府に左遷された菅原道真公が榎寺で不遇な生活を送っていたときのこと、安楽寺の門前で餅を売っていた老婆が、道真公に同情して時折 餅を持参して無聊(退屈)を慰め、道真公が薨去した時には この餅を梅の木に刺して霊柩(棺)に供えた」という故事に由来しているとされ、「梅ヶ枝餅」という名もここから来ているとされています。

また、梅ヶ枝餅は「道真公の霊が通じているからか、食べると病魔を防ぐ特効がある」とも言われているとされ、こうした理由から昔から当地で親しまれているんだそうです。

感想

人文研究見聞録:梅ヶ枝餅 [福岡県]

梅ヶ枝餅は いわゆる「焼き餅」の一種であり、出来たてを食べると餅の香ばしさとアンコがマッチしてとても美味しく食べられました(店舗によっては店内でお茶とともに出される)。

また、持ち帰ったものをレンジで温めて食べると、出来たてとは違い しっとりとした食感で味わうことが出来ます。個人的には出来たての方が美味しいと思いますが、持ち帰りのものはレンジで温めた後にオーブントースターで焼くと、周りが香ばしい状態で食べることができるそうです。
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。