京都 熊野神社(白川熊野社) [京都府]
2018/04/30
京都市左京区にある熊野神社(くまのじんじゃ)です。
平安初期に創建された古社であり、祭神に伊弉冉尊・伊弉諸尊・天照大神・速玉男尊・事解男尊を祀っています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、弘仁2年(811年)に修験者の日圓上人が国家守護のため、紀州(現・和歌山県)から熊野大神を勧請したことに始まるとされます。その後、寛治4年(1090年)に聖護院が創建され、その守護神として別当職に管理されたそうです。
また、熊野信仰が盛んであった平安末期には、たびたび熊野に御幸していた後白河法皇より厚い崇敬を受け、紀州の土砂や樹木を用いた社頭の整備に力を注がれ、室町時代には足利義満より広大な社地の寄進を受けたとされます。その当時は、社域は鴨川に至るほど広く、皇室をはじめ庶民の信仰も集めたとされますが、応仁の乱によって荒廃したそうです。
その後、江戸時代の寛文6年(1666年)に当社の衰微を嘆いた聖護院宮道寛法親王によって再興され、天保6年(1835年)には大修造が行われたとされます。なお、現在の本殿は その時に下鴨神社の旧本殿を移築したものだそうです。
祭神
熊野神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・伊弉冉尊(イザナミ):『記紀』において国産み・神産みの女神とされる(熊野三所権現・熊野十二所権現の一)
【相殿神】
・伊弉諸尊(イザナギ):『記紀』において国産み・神産みの男神とされる(熊野三所権現・熊野十二所権現の一)
・天照大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名(熊野十二所権現の一)
・速玉男尊(ハヤタマノヲ):イザナミに絶縁されたイザナギが吐いた唾から生まれた神とされる(熊野十二所権現の一)
・事解男尊(コトサカノヲ):イザナギが吐いた唾を掃き払った際に生まれた神とされる(熊野十二所権現の一)
・伊弉冉尊(イザナミ):『記紀』において国産み・神産みの女神とされる(熊野三所権現・熊野十二所権現の一)
【相殿神】
・伊弉諸尊(イザナギ):『記紀』において国産み・神産みの男神とされる(熊野三所権現・熊野十二所権現の一)
・天照大神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名(熊野十二所権現の一)
・速玉男尊(ハヤタマノヲ):イザナミに絶縁されたイザナギが吐いた唾から生まれた神とされる(熊野十二所権現の一)
・事解男尊(コトサカノヲ):イザナギが吐いた唾を掃き払った際に生まれた神とされる(熊野十二所権現の一)
境内社
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熊野神社の境内社は以下の通りです。
・神倉神社
・須賀神社
・春日神社
・稲荷神社
・金比羅神社
・須賀神社
・春日神社
・稲荷神社
・金比羅神社
境内の見どころ
鳥居
熊野神社の鳥居です。
八咫烏の門扉
熊野神社の門扉には、熊野の神使である八咫烏がデザインされています。
手水舎
熊野神社の手水舎です。
拝殿
熊野神社の拝殿です。
絵馬
熊野神社の絵馬にも、八咫烏がデザインされています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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