東山慈照寺(銀閣寺) [京都府]
2018/05/15
京都市左京区にある慈照寺(じしょうじ)です。
足利義政の山荘(東山殿)を前身とする寺院であり、一般的には銀閣寺(ぎんかくじ)として知られています。
また、金閣、飛雲閣(西本願寺)とあわせて「京の三閣」とも呼ばれており、世界遺産にも登録されています。
寺院概要
縁起
案内板等によれば、当寺は足利義政(室町幕府8代将軍)が子の義尚に将軍職を譲った後、祖父の義満が建てた北山殿金閣(金閣寺)に倣って隠栖生活を送るため、文明14年(1482年)に造営を始めた山荘東山殿が前身とされます。
しかし、完成前の延徳2年(1490年)に義政が死去してしまったので、その菩提を弔うために東山殿を禅寺に改めたことに始まり、義政の法号である慈照院に因んで慈照寺と命名されたそうです。なお、銀閣寺という名は俗称であり、そう呼ばれるようになった理由には諸説あります(下記参照)。
その後は、天文19年(1550年)の三好長慶と足利義昭の戦いによって観音殿と東求堂以外の建物が悉く焼失するなど、一時的に荒廃したものの、慶長20年(1615年)の宮城豊盛による大改修によって今のような姿に再興されたそうです。
そして、昭和27年(1952年)に庭園が国の特別史跡および特別名勝に指定され、平成6年(1994年)に「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されて現在に至るとされています。
本尊
・釈迦如来(しゃかにょらい):仏陀(仏の悟りを開いた人)となった釈迦の尊称
関連知識
銀閣寺の由来
慈照寺観音殿が銀閣寺と呼ばれるようになったのは江戸時代以降といわれており、その由来には以下のような説があります。
・当初は銀箔を貼る予定だったが、幕府の財政難であったためにできなかったため
・当初は銀箔を貼る予定だったが、義政の妻・日野富子は資金援助をしなかったため
・当初は銀箔を貼る予定だったが、その前に義政が他界してしまったため
・外壁の漆が日光の加減で銀色に輝いて見えたため
・月明かりが庭園の白砂に反射して銀色に輝いて見えたため
・当初は銀で覆われていたが剥がれ落ちてしまった(科学的調査によって否定)
・当初は銀箔を貼る予定だったが、義政の妻・日野富子は資金援助をしなかったため
・当初は銀箔を貼る予定だったが、その前に義政が他界してしまったため
・外壁の漆が日光の加減で銀色に輝いて見えたため
・月明かりが庭園の白砂に反射して銀色に輝いて見えたため
・当初は銀で覆われていたが剥がれ落ちてしまった(科学的調査によって否定)
境内の見どころ
総門
銀閣寺の総門です。
銀閣寺の入口になっており、門までの参道には様々な店が立ち並んでいます。
中門
銀閣寺の中門です。
ここで拝観受付をするようになっています。
御札(拝観券)
銀閣寺の御札です。拝観券としてパンフレットと共に渡されます。
家に貼っておくと家内安全・開運招福の御利益があるそうです。
銀閣(観音殿)
銀閣寺の観音殿です。
長享3年(1489年)に建てられた二層の楼閣で、下は和様の書院風、上は禅宗様の仏堂風になっています。
鳳凰像
銀閣寺の鳳凰像です。
青銅製で東を向いており、銀閣に祀られている観音菩薩を守護しているといわれています。
方丈
銀閣寺の方丈です。
江戸初期に再建された建物で、中には本尊の釈迦如来や足利義政と日野富子の位牌が安置されているそうです。
東求堂
銀閣寺の東求堂(とうぐどう)です。
文明18年(1486年)に建てられた足利義政の持仏堂であり、ここで茶道・華道・能などの伝統文化が生まれたそうです。
銀閣寺形手水鉢
銀閣寺の銀閣寺形手水鉢です。
他では見られない特殊な形をしています。
銀沙灘
銀閣寺の銀沙灘(ぎんしゃだん)です。
敷き詰められた白砂に縞模様がつけられた美しい庭園となっています。
なお、一説に"この庭は月光を反射させて本堂を照らす役割がある"といわれています。
向月台
銀閣寺の向月台(こうげつだい)です。
美しく成形された砂山であり、一説に"月待山に上る月を観賞する為に作られた"といわれています。
その反面、"江戸時代に造られたものであり、足利義政とは無関係である"ともいわれているようです。
錦鏡池
銀閣寺の錦鏡池(きんきょうち)です。
この池を中心とした庭園は国の特別史跡および特別名勝に指定されています。
北斗石
銀閣寺の北斗石です。
大内石
銀閣寺の大内石です。
大内政弘が足利義政に贈ったものといわれています。
洗月泉
銀閣寺の洗月泉(せんげつせん)です。
この名の由来は不明ですが、一説に"水面に映る月を洗っているように見えるため"といわれているようです。
お茶の井
銀閣寺のお茶の井です。
この水は足利義政の茶湯に用いられたといわれており、今でも使われることがあるそうです。
境内全景
銀閣寺の境内全景です。
順路の途中にある展望所からの眺望は、このような感じになっています。
八幡社
銀閣寺の八幡社です。
銀閣寺の鎮守であり、八幡大菩薩が祀られています。
弁天社
銀閣寺の弁天社です。
七福神の一柱である弁財天が祀られています。
料金: 一般500円、小中学生300円
住所: 京都府京都市左京区銀閣寺町2(マップ)
営業: 8:30~17:00(冬季9:00~16:30)
交通: 京都市バス銀閣寺道下車(徒歩8分)
公式サイト: http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html
住所: 京都府京都市左京区銀閣寺町2(マップ)
営業: 8:30~17:00(冬季9:00~16:30)
交通: 京都市バス銀閣寺道下車(徒歩8分)
公式サイト: http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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