積善院(準提堂・五大力さん) [京都府]
2018/05/05
京都市左京区にある積善院準提堂(しゃくぜんいんじゅんていどう)です。
鎌倉時代に建てられた寺院であり、本尊に準提観音と不動明王を祀っています。
寺院概要
縁起
案内板によれば、当院は鎌倉時代(1200年頃)に創建された聖護院門跡(本山修験宗の総本山)の代行業務を行う一院家であり、当初は字出口にあって、稱ノ坊(なぎのぼう)とも称されたとされます。それが、明治元年(1868年)に準提堂と合併し、大正3年(1914年)に現在地に移り、積善院凖提堂と呼ばれるようになって現在に至るとされています。
なお、本堂には准胝堂の本尊である準提観音像と積善院の本尊である鎌倉時代造立の不動明王像が安置されており、境内には庶民の信仰を集めていた崇徳院地蔵(別名・人食い地蔵)が祀られています。
また、毎年2月23日には五大力尊法要が行われることでも知られており、この法要では山伏らが読経や護摩焚きをして盗難除けや家運繁盛の祈願が行われます。この日には五大力尊(金剛吼菩薩 ・無畏十力吼菩薩 ・龍王吼菩薩 ・無量力吼菩薩 ・雷電吼菩薩)の掛軸が公開され、粕汁の無料接待なども行われるそうです。
本尊
・準提観音(じゅんでいかんのん):真言系の六観音の一つ
・不動明王(ふどうみょうおう):五大明王・八大明王の主尊
→ 悪魔を下し、仏道に導き難いものを畏怖させ、煩悩を打ち砕くとされる
・不動明王(ふどうみょうおう):五大明王・八大明王の主尊
→ 悪魔を下し、仏道に導き難いものを畏怖させ、煩悩を打ち砕くとされる
境内の見どころ
山門
積善院の山門です。
本堂
積善院の本堂です。
本尊の準提観音像と不動明王像が安置されています。
元積善院本堂
積善院の元積善院本堂です。
役行者像・阿弥陀如来像などが安置されています。
崇徳院地蔵堂(人食い地蔵)
積善院の崇徳院地蔵堂です。
元は讃岐で非業の死を遂げた崇徳院の霊を慰めるために建てられた崇徳院粟田宮の地蔵尊だったとされています。
それが移転された時に地蔵尊が当院に遷され、庶民の信仰を集めたそうです。
なお、別名の人食い地蔵という呼称は「崇徳院」が「ひとくい」に訛ったことに由来するといわれています。
お俊伝兵衛恋情塚
積善院のお俊伝兵衛恋情塚です。
浄瑠璃の「近頃河原達引」のあらすじにちなんで、昭和期に歌舞伎役者らによって建てられたそうです。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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