宗忠神社 [京都府]
2018/06/02
京都市左京区にある宗忠神社(むねただじんじゃ)です。
幕末に創立された黒住教の教祖・黒住宗忠(宗忠大明神)を祀る神社となっています。
なお、社頭には逆立ちした形の珍しい狛犬があります。
神社概要
由緒
由緒書によれば、当社は黒住教(教派神道)の教祖・黒住宗忠を祀る神社であるとされます。
黒住教(くろずみきょう)とは、黒住宗忠が幕末に開いた神道系の教団であり、明治期に政府に独立教派として公認された神道十三派の一派 また 天理教・金光教と共に幕末三大新宗教の一つに数えられています。
教祖の黒住宗忠は、備前国(岡山県)の今村宮に仕える禰宜の家に生まれ、流行病で父母を亡くして自らも病に伏したとき、文化11年(1814年)11月11日に冬至の朝日を拝む中で自身が天照太神と一体となるという神秘的な体験をし、それから病も癒えたことから、この日を立教の日として黒住教を創設したそうです。以後、嘉永3年(1850年)に死ぬまで布教活動を続け、死後の安政3年(1856年)に朝廷から「宗忠大明神」の神号を与えられたとされます。
こうした経緯から、文久2年(1862年)に門人の赤木忠春らが吉田神社より社地の一部を譲り受けて、黒住宗忠を宗忠大明神として祀る神社の創建に至ったそうです。なお、宗忠神社は岡山県にもあり、これと区別するために「神楽岡宗忠神社」と呼ばれることもあるとされています。
祭神
宗忠神社の祭神は以下の通りです。
・宗忠大明神:黒住教の教祖・黒住宗忠(くろずみむねただ)の神号
境内社
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宗忠神社の境内社は以下の通りです。
・神明宮:天照大御神を祀る
・白山社:菊理媛尊(白山比咩大神)・伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀る
・忠晴社:赤城忠晴神(当社の創設者)を祀る
・白山社:菊理媛尊(白山比咩大神)・伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀る
・忠晴社:赤城忠晴神(当社の創設者)を祀る
境内の見どころ
鳥居
宗忠神社の鳥居です。
逆立ち狛犬
宗忠神社の逆立ち狛犬です。
備前焼で造られており、逆立ちする姿も珍しいものとされています。
宗忠鳥居
宗忠神社の宗忠鳥居です。
この形は珍しいものではないですが、名称は当社に由来しているそうです。
神井戸
宗忠神社の神井戸です。
最初は水が出なかったものの、赤木忠晴が神前で祈った後に水が湧き始めたといわれています。
拝殿
宗忠神社の拝殿です。
本殿
宗忠神社の本殿です。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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