人文研究見聞録:祓戸神社 [奈良県]

奈良県桜井市三輪にある祓戸神社(はらえどじんじゃ)です。

大神神社の末社であり、諸々の罪・穢れを祓う祓戸の四神を祀っています。


由緒

由緒書によれば、祓えを司る祓戸四神を祀る社であり、本社参拝前に諸々の罪・穢れを祓って清浄な状態にするために最初に参拝すべき神社であるとされます。

そのため、大神神社の拝殿に向かう前には、まず当社に参拝して諸々の穢れを祓うことが、大神神社の習わしとなっているようです。ちなみに、祓戸神社は出雲大社などにもあり、本社参拝前に参拝者の不浄を祓う社として知られています。

なお、由緒書では以下のように説明されています。

二の鳥居から参道を進むと最初に鎮座する神社で、諸々の罪・穢れを祓う祓戸の四柱の神様を祀ります。

神社の参拝は何よりも清浄を期すことが大切で、心身共に清らかになって参拝するために最初に この神社に参拝します。

祭神

祓戸神社の祭神は以下の通りです。

・祓戸四神(はらえどよんしん):「大祓詞」に登場する神で、神道において祓を司どる神とされる
 → 瀬織津姫神(セオリツヒメ):諸々の禍事・罪・穢れを川から海へ流す
  ⇒ 『ホツマツタヱ』においては、アマテル(天照大御神)の内宮(正室)であり、オシホミミの母とされる
 → 速秋都姫神(ハヤアキツヒメ):海の底で待ち構えていて諸々の禍事・罪・穢れを飲み込む
  ⇒ 『ホツマツタヱ』においては、アマテル(天照大御神)の典侍后(側室)であり、アマツヒコネの母とされる
 → 気吹戸主神(イブキドヌシ):速開津媛命が諸々の禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ
  ⇒ 『ホツマツタヱ』においては、ツキヨミ(月読尊)の子とされる
 → 速佐須良姫神(ハヤサスラヒメ):根の国・底の国に持ち込まれた諸々の禍事・罪・穢れをさすらって失う
  ⇒ 『ホツマツタヱ』においては、アマテル(天照大御神)の内侍后(側室)であり、宗像三女神の母とされる

料金: 無料
住所: 奈良県桜井市三輪1422(マップ
営業: 終日開放
交通: 三輪駅(徒歩8分)

公式サイト: http://oomiwa.or.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。