穴穂神社 [奈良県]
2015/09/14
奈良県天理市にある穴穂神社(あなほじんじゃ)です。
祭神に高龗神(たかおかみのかみ)を祀っており、俗に貴船社(きふねしゃ)と呼ばれているそうです。
概要
由緒書によれば、創祀は古く、元は田村の鎮守社であり、布留川に対する用水の守護神として貴船大神(高龗神)を勧請した社であると考えられており、社名については第20代安康天皇の穴穂宮跡ということに因んでいるとされます。
また、現在は宮司が常駐しておらず、祭事については石上神宮の宮司が来て執り行うそうです。
なお、由緒書には説明は以下のように記されています。
旧無格社で、俗に貴船社と呼ばれている。元は田村の鎮守社で神域も広く、創祀も相当古いものかと思われる。布留川に対する用水の守護神として、貴船大神を勧請したと思われる。
穴穂神社の社名は安康天皇穴穂宮跡に仮託して、明治初年に改称したものである。
穴穂神社の社名は安康天皇穴穂宮跡に仮託して、明治初年に改称したものである。
祭神
穴穂神社の祭神は以下の通りです。
・高龗神(タカオカミ):天候を司る水神であり、全国の貴船社で祀られる。
穴穂部間人皇女との関連性
穴穂部間人皇女 |
第20代安康天皇は、諱(いみな)を穴穂皇子と言います。
この「穴穂」という名は、聖徳太子の母に当たる穴穂部間人皇女の血筋(蘇我小姉君の血統)にも見られることから、作家の中山市朗氏によって「穴穂部」という一族との関連性が指摘されています。
その説によれば、聖徳太子の父母は両方とも蘇我の直系と考えられていますが、実は母の血筋は蘇我とは異なり、敵対した物部にあるのではないかというものであり、それを穴穂神社と石上神宮(物部系の神社)の関連性から紐解いています。
詳しくは、下記の動画(シリーズ)をご覧ください。
・古代史探偵団・四天王寺コード26(Youtube)
・古代史探偵団・四天王寺コード27(Youtube)
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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