岩船神社(猪子山公園) [滋賀県]
2017/05/17
滋賀県東近江市の猪子山公園内にある岩船神社(いわふねじんじゃ)です。
上山天満天神社の境内社であり、奈良時代に神が乗ったと伝えられる岩船(舟形の巨岩)を祀っています。
神社概要
由緒
上山天満天神社の社伝によれば、"(上山天満天神社は)天慶年間(938~946年)に創建された旧祠で、境域に岩船神社がある"と伝えられており、当社は平安期より上山天満天神社の境内社であったとされます。
また、案内板によれば 当社の横にある巨岩は神亀5年(728年)に比良大神(白髭明神)が乗船した岩船であり、高島比良の山から湖の上を通って当地に渡ったと伝えられている一方、古代の巨石崇拝時代の遺品であるとも説明されており、当社は岩船社と呼ばれ、伝承にある比良大神の渡航を先導した津速霊大神(ツハヤムスビ)を祀っているとされています。
なお、案内板による解説は以下の通りです。
岩船
この岩船は、神亀5年(728年)5月朔日、高島比良の山より湖上を この地に渡りたもうた比良大神(白髭明神)が御乗船されたものと伝えられている。
この横の社は、岩船社と称し、渡湖の際、岩船を先導された津速霊大神が祀られている。古代の住民は奇石、怪石に対する崇拝が盛んで、この岩舟も頂上の磐座(いわくら)と共に巨石崇拝時代の遺品といえよう。
この岩船は、神亀5年(728年)5月朔日、高島比良の山より湖上を この地に渡りたもうた比良大神(白髭明神)が御乗船されたものと伝えられている。
この横の社は、岩船社と称し、渡湖の際、岩船を先導された津速霊大神が祀られている。古代の住民は奇石、怪石に対する崇拝が盛んで、この岩舟も頂上の磐座(いわくら)と共に巨石崇拝時代の遺品といえよう。
祭神
岩船神社の祭神は以下の通りです。
・津速霊大神(ツハヤムスビ):当社では比良大神(白髭明神)の渡航を先導した神とされる(『記紀』には登場しない)
→ 文献によってはタカミムスビの次に生まれた神とされる(『古語拾遺』?)
→ アメノコヤネの祖父神という説がある
→ 『ホツマツタヱ』では、アメノコヤネの曽祖父に当たる
→ 文献によってはタカミムスビの次に生まれた神とされる(『古語拾遺』?)
→ アメノコヤネの祖父神という説がある
→ 『ホツマツタヱ』では、アメノコヤネの曽祖父に当たる
関連知識
磐座
岩船神社の岩船の奥を登ると、磐座(いわくら)と呼ばれる巨岩があります。
案内板によれば、古文書に"菅原道真公の神霊が繖山の勝管の岩屋に鎮り給う"とあり、この磐座を指すと解釈されています。
なお、案内板による解説は以下の通りです。
磐座(いわくら)
社伝古文書に"天慶年間(938~946年) 菅原道真公の御神霊 比良より繖山の勝管の岩屋に鎮り給う"とあるが、この磐座を指すものと思われる。
磐座は古代における巨石崇拝時代の遺品で、社殿の造られる前の風習で、岩石の上面または巨石を御神体もしくは神の出でます座所とみなされていた。
社伝古文書に"天慶年間(938~946年) 菅原道真公の御神霊 比良より繖山の勝管の岩屋に鎮り給う"とあるが、この磐座を指すものと思われる。
磐座は古代における巨石崇拝時代の遺品で、社殿の造られる前の風習で、岩石の上面または巨石を御神体もしくは神の出でます座所とみなされていた。
参考サイト:いっこの風に吹かれて磐座めぐり(岩船神社)
境内の見どころ
鳥居
岩船神社の鳥居です。
社殿
岩船神社の社殿です。
岩船社と呼ばれ、傍には岩船と呼ばれる巨岩が祀られています。
岩船(岩舟)
岩船神社にある岩船(いわふね)です。
比良大神(白髭明神)が乗船したと伝えられる舟形の巨岩であり、注連縄が張られた状態で祀られています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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