人文研究見聞録:出雲大社大阪分院 [大阪府]

大阪市東住吉区にある出雲大社 大阪分院(いずもたいしゃ おおさかぶんいん)です。

大阪市にある出雲大社の分院であり、主祭神に大国主大神(オオクニヌシ)を祀っています。

天王寺からほど近い場所に位置しているので、大阪で出雲大社に参拝したい方におすすめです。


神社概要

概要


人文研究見聞録:出雲大社大阪分院 [大阪府]

当社は昭和5年(1930年)に大阪市に創立された出雲大社の分霊を祀る神社です。こうした出雲大社の分祠・分院は全国各地にあり、島根県出雲市の出雲大社に行けない方でも大国主大神に参拝したり、出雲大社の御札・御守などを授与することができます。なお、当社の沿革は以下の通りです。

・昭和5年(1930年):11月9日に出雲大社より分霊を勧請して大阪市北区西扇町11番地に祀る(開院)
・昭和20年(1945年):大阪大空襲で被災したため、大阪市西区阿波堀通り2丁目32番地に遷座する
・昭和45年(1970年):大阪市東住吉区山坂5丁目16番7号(現在地)に遷座する
・平成12年(2000年):鎮座70周年を記念して御神殿を新造する

祭神


出雲大社大阪分院の祭神は以下の通りです。

【中央神殿】

・[主祭神] 大国主大神(オオクニヌシ):「日本神話」で国造りを成したとされる神で、出雲大社の主祭神
・天之御中主神(アメノミナカヌシ):天地開闢(世界の始まり)に関わった別天津神の一柱
・高皇産霊神(タカミムスビ):天地開闢(世界の始まり)に関わった別天津神の一柱
・神皇産霊神(カミムスビ):天地開闢(世界の始まり)に関わった別天津神の一柱
・天照大御神(アマテラス):太陽を神格化した皇祖神であり、伊勢内宮の主祭神として有名
・産土神(うぶすながみ):生まれた土地の守り神(祭神名は不明)

【祓殿】

・祓戸大神(はらえどのおおかみ):祓を司どる神
 → 瀬織津比売神・速秋津比売神・伊吹戸主神・速佐須良比売神を指す

【祖霊殿】

・幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ):大国主の別名で「幽冥界を主宰する神」を意味する
 → 出雲大社系の神社の祖霊社(祖霊殿)で祀られていることが多い

コラム

アクセスについて


当社は大阪市の南にある鶴ヶ丘駅から徒歩3分程度の場所にあります。大阪駅から電車で40分弱、天王寺駅(JR)なら10分強で行くことができるので、中心地から結構行きやすい場所にあるのではないかと思われます。


出雲大社大阪分祠との違い


大阪府には堺市にも「出雲大社大阪分祠」という出雲大社の分祠があります。神社としての違いは境内の規模や祭神なんかが違いますが、参拝者目線で言えば「お守り・お札」が違うと言えます。

堺市の大阪分祠の方は島根県にある本家・出雲大社とはお札が違いますし、独自のお守りなんかも授与しています。その一方で大阪市の大阪分院では本家と同様のお札(御玉串)を受けることができます。


初詣に行くと…


人文研究見聞録:出雲大社大阪分院 [大阪府]
肌守

当社に初詣に行くと無料でお祓いを受けることができます。お祓いの内容は、祝詞・幣・参拝・お神酒となっており、最後に肌守(常に身につけておくタイプの御守)を受けることができます。ここまでやってくれる神社には初めて出会ったので、おかげで非常に良い気分で新年を迎えることができました。ですので、初詣にはぜひ当社に参拝されることをオススメします。

料金: 無料
住所: 大阪府 大阪市東住吉区山坂5-16-7(マップ
営業: 不明
交通: 鶴ヶ丘駅(徒歩4分)、西田辺駅(徒歩11分)

公式サイト: https://izumo-oosaka.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。