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2015年4月16日木曜日

横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

横浜中華街にある関帝廟(かんていびょう)です。

三国志で有名な関帝を祀る廟であり、横浜中華街の観光スポットとして知られています。


施設概要

歴史・概要

公式サイトによれば、安政6年(1859年)に横浜港が開港され、外国人居留地に多くの中国人が定住するようになった後、文久2年(1862年)に一人の中国人が関羽(かんう)の木像を抱いて、現在地に祠を開いたことに始まるとされます。

この以後、関羽の祠は中華街に住む華僑(中国大陸から海外に移住した中国人とその子孫)の生活や商売の拠所になり、明治4年(1871年)に華僑らの募金によって本格的な関帝廟が創建されたそうです。

なお、廟(びょう)とは"中国文化において祖先や先人の霊を祀る建物"を指します。

現在の関帝廟では、本殿の中央に関帝(関羽)を祀り、右には息子の関平(かんぺい)、左には配下の周倉(しゅうそう)が祀られています。

そのほかにも、玉皇上帝、地母娘娘、観音菩薩、福徳正神などを祀っており、様々な御利益があるとされることから、横浜中華街では一種のパワースポットとして親しまれているようです。

なお、線香と金紙を購入することで本殿に参拝することができ、中国式のおみくじも引くことができます(線香を買わないと本殿には入れません)。

祭神

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

・關聖帝君(カンセイテイクン):関帝(かんてい)とも呼ばれ、三国時代に劉備に仕えた関羽が神格化された神である
 → 中国では、商売の神として祭られている
 → 御利益:交通安全・商売繁盛・入試合格・ 学問
・関平(カンペイ):関羽の息子(史実では実子、三国志演義では養子)
 → 関帝廟では、関羽の脇神として祭られている
・周倉(シュウソウ):関羽の配下の武将(実在の人物ではないともいわれている)
 → 関帝廟では、関羽の脇神として祭られている(存在として有名すぎるため)
・玉皇大帝(ギョクコウタイテイ):中国道教における事実上の最高神
 → 御利益:国泰平安
・地母娘娘(ジボニャンニャン):中国の古代天地創造の神話に由来する神明とされる
 → 御利益:除災・健康
・観音菩薩(カンノンボサツ):インドから伝来した神明とされる
 → 日本では「観音さま」として知られている
 → 御利益:解難・健康・縁談・安産
・福徳正神(フクトクショウシン):中国古代農耕社会における土地神とされる
 → 御利益:金運招財・財産安全

関羽(關聖帝君)について

人文研究見聞録:劉備、関羽、張飛
劉備、関羽、張飛
人文研究見聞録:横山光輝の関羽
横山光輝の関羽

関羽(かんう)とは、中国の三国時代に劉備に仕えた武将であり、長い髭を蓄え、青龍偃月刀を振い、赤兎馬を愛馬にしたことが特徴として挙げられ、『三国志(三国志演義)』における人気が高いことから、比較的有名な武将として知られています。

関羽は死後、後世の中国皇帝から神号を追贈され、民間では"高名な武将であったこと・義理や信義に厚い人物だったこと・元は塩の密売業者だったこと・算盤や大福帳を開発したという伝説があること・山西商人にとって地元の英雄だったこと"などから神格化され、現在は主に商業の神として信仰されています(旧くは武神とされた)。

ちなみに、関羽への信仰のルーツは、「樊城の戦い」において関羽が呉の呂蒙に討たれた後、直後に呂蒙が病死し、魏の曹操も翌年に病死するなど、関羽の死に関わった人物が相次いで死んでいったことから、中国において"非業の死を遂げた人には強い霊力が宿る"という思想から畏怖され、信仰されるようになったと考えられているそうです。

また、我々の知っている『三国志』は、羅貫中(らかんちゅう)という人物が書いた『三国志演義(さんごくしえんぎ)』という小説が基になっているストーリーであり、史実とは異なる部分も多いとされます(日本では、横山光輝による『三国志』が『三国志演義』を下敷きにして描かれたマンガとして有名)。

この『三国志演義』の中で関羽が神格化されている理由として「羅貫中が原稿執筆中に"関羽が曹操の夫人に手を出した"と書こうとしたところ、関羽が羅貫中の夢の中に現れて"ふざけたことを書くと、貴様の頭もこうなるぞ!"と一喝し、ロウソクを叩き斬ったことから、羅貫中は関羽を全く邪念のない人物として書かざるをえなくなった」という逸話もあります。

関帝廟の見どころ

牌楼

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

関帝廟の牌楼(はいぼう)です。

中国の伝統的建築様式の門の一つであり、海外では中華文化のシンボルの一つとされています。

石獅

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

関帝廟の石獅(せきし)です。

石で造られた獅子像であり、日本における狛犬に相当すると思われます。

香炉

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

関帝廟の香炉です。

北京瑠璃瓦

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

関帝廟の北京瑠璃瓦です。

龍の装飾があしらわれた派手なデザインの瓦となっています。

柱の彫刻

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

関帝廟の柱には美しい彫刻が刻まれています。

壁面彫刻

人文研究見聞録:横浜中華街 関帝廟 [神奈川県]

関帝廟の壁には関羽の戦闘(白馬の戦い)をモチーフにした図画が刻まれています。

料金: 観覧無料(線香代500円)
住所: 神奈川県横浜市中区山下町140(マップ
営業: 9:00~19:00、無休
交通: 元町・中華街駅(徒歩5分)、石川町駅(中華街口下車 徒歩6分)

公式サイト: http://www.yokohama-kanteibyo.com/index.php

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