人文研究見聞録:穴観音(吉備の中山) [岡山県]

岡山県岡山市の吉備の中山にある穴観音(あなかんのん)です。

中山茶臼山古墳の近くにある花崗岩に刻まれた石仏で、側面に穴が空いていることが特徴的です。


概要


案内板等によれば、中山茶臼山古墳の後円部の東側にある この自然石の集まりは穴観音と呼ばれており、中央の石には石仏が刻まれていて、その側面に大きな穴が空いていることから穴観音という名がついたと言われています。

この石仏は、観音様(観世音菩薩)と呼ばれるものの、阿弥陀如来もしくは大日如来であるとする説があり、側面に穴は「耳を近づけると『観音様の声』または『潮騒(潮が満ちる時の波の音)』が聞こえる」といった言い伝えがあるそうです。

また、穴観音の正面前方に中山茶臼山古墳後円部の頂部があることから、埋葬者を拝むための磐座であるとも言われています。

料金: 無料
住所: 岡山県岡山市北区一宮

参考サイト: http://kibinonakayama.com/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。