人文研究見聞録:青岸渡寺 [和歌山県]

和歌山県の那智勝浦町にある青岸渡寺(せいがんとじ)です。

仁徳天皇の時代の創建と伝わる古刹であり、中世から近世まで那智大社と共に神仏習合の修験道場とされていたそうです。


寺院概要

縁起

伝承によれば、、仁徳天皇の時代(4世紀頃)に天竺(インド)から那智に渡来した裸形上人(らぎょうしょうにん)が、那智滝の滝壺で如意輪観音菩薩像を見つけ、それを本尊として安置したことに始まるとされます。

その後、6世紀末~7世紀初めに推古天皇の勅願寺となり、生仏聖(しょうぶつひじり)が伽藍を建立し、丈六の本尊を安置して、その胎内に裸形上人感得の如意輪観音を納めたと云われています。

また、平安中期以降に都の皇族・貴族に熊野信仰が広まり、永延2年(988年)に花山法皇が御幸した際、西国三十三ヶ所第一番札所として定められたそうです。

本尊

・如意輪観音菩薩(にょいりんかんのんぼさつ):観音菩薩の変化身の一つであり、六観音の一尊とされる
 → 仁徳天皇の時代にインドから渡来した裸形上人によって祀られた

境内の見どころ

山門

人文研究見聞録:青岸渡寺 [和歌山県]


青岸渡寺の山門です。

本殿

人文研究見聞録:青岸渡寺 [和歌山県]

青岸渡寺の本殿です。

如法堂(大黒天堂)

人文研究見聞録:青岸渡寺 [和歌山県]

青岸渡寺の如法堂です。

三重塔

人文研究見聞録:青岸渡寺 [和歌山県]

青岸渡寺の三重塔です。

那智滝と共に望むこともできます。

料金: 無料
住所: 和歌山県東牟婁郡 那智勝浦町大字那智山8(マップ
営業: 5:00~16:30
交通: 紀伊勝浦駅よりバス、那智駅(徒歩129分)、大門坂(徒歩61分)

公式サイト: http://www.kumanonachitaisha.or.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。