人文研究見聞録:鎮守八幡宮(東寺) [京都府]

京都市南区の東寺境内にある鎮守八幡宮(ちんじゅはちまんぐう)です。

平安初期(810年)の薬子の変(くすこのへん)に際して、空海(弘法大師)八幡神を祀り、社殿を建立したことに始まるとされています(背後の八幡社殿については、平安京と東寺の鎮守として796年に創建されたと説明される)。

また、南北朝時代に東寺の内外で戦闘が行われた際、鎮守八幡宮から神矢が飛んできて、東寺に布陣した足利尊氏(あしかがたかうじ)が勝利したとされています。以後、この戦勝に因んで室町幕府は東寺を保護したとされ、その当時は大変栄えたんだそうです。

なお、本尊である八幡三神像(僧形八幡神と二尊の女神)は、空海が一本の霊木からを造り出した貴重なものとされることから、秘仏として古くから大切に保存されてきた日本最古の神像と云われています。ちなみに、本尊には武内宿禰(たけうちのすくね)の男神像も付属しているんだそうです(非公開)。

東寺、弘法大師についてはこちらの記事を参照:【東寺】【空海(弘法大師)とは?】


社殿

人文研究見聞録:鎮守八幡宮(東寺) [京都府]

鎮守八幡宮の社殿です。

全体的に朱色の目立つ様相であり、鳥居の前には注連縄が垂れ下がっています。

修行太師像

人文研究見聞録:鎮守八幡宮(東寺) [京都府]

東寺の修行太師像です。

鎮守八幡宮の裏に建っている銅像であり、修行中の弘法大師の姿が模られています。

料金: 基本無料(金堂・講堂・五重塔は有料)
住所: 京都府京都市南区九条町1(マップ
営業: 8:30~17:30(冬季16:30)
交通: 東寺駅(徒歩8分)、九条駅(徒歩16分)、京都駅(徒歩23分)

公式サイト: http://www.toji.or.jp/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。