人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

三重県伊勢市二見町にある稲生神社(いなおじんじゃ、いのうじんじゃ)です。

二見浦駅付近に鎮座する神社であり、祭神に宇賀之御魂神・大山祗神・応神天皇を祀っています。

また、境内には「女護神」と称される磐座が祀られています。


神社概要

由緒

創祀は不詳(寛延4年(1751年)の文献に記録があるとも)とされますが、明治42年(1909年)に姫宮稲荷神社に合祀されて二見神社となり、その後 昭和23年(1948年)11月に復社して東山稲荷境内に祀られて現在に至るとされています。

なお、東山稲荷は家内安全、家業繁昌子孫繁栄の神として信仰が厚く、近くに稲荷神の使いである狐の住む穴が三つあったとも云われているそうです。また、神社の南西の山中には「硯岩(すずりいわ)」という巨石もあるとされています。

祭神

稲生神社の祭神は以下の通りです。

・宇賀之御魂神(ウカノミタマ):稲荷神
・大山祗神(オオヤマツミ):『記紀』に登場する山の神
・応神天皇(おうじんてんのう):八幡神(武神)とも

※稲荷神を祀っていますが「稲生」を「いなり」とは読まないようです。

境内社

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]
東山稲荷神社
人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]
女護神
人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]
山之神

稲生神社の境内社は以下の通りです。

・東山稲荷大明神:山の中腹に位置し、稲荷神を祀る
・女護神:社殿と磐座がある(蛙像が供えられる)
・山之神:小祠がある

境内の見どころ

鳥居

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

稲生神社の鳥居です。

いくつもの鳥居が奉納されています(稲荷社に見られる特徴)。

手水舎

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

稲生神社の手水舎です。

苔が生えて味のある手水鉢になっていますが、溜まった水には大分苔が混じっています。

境内

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

稲生神社の境内にはベンチが設置されています。

社殿

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

稲生神社の社殿です。

磐座

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

稲生神社の磐座です。

女護神」と称されています(読み方不明)。

東山稲荷

人文研究見聞録:稲生神社 [三重県]

稲生神社の社殿の脇に東山稲荷に向かう石段があります。

料金: 無料
住所: 三重県伊勢市二見町三津263(マップ
営業: 終日開放
交通: 二見浦駅(徒歩10分)

公式サイト: http://kyoka.mie-jinjacho.or.jp/shrine/%E7%A8%B2%E7%94%9F%E7%A5%9E%E7%A4%BE/
matapon
著者: matapon Twitter
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。