土佐稲荷神社 [大阪府]
2015/04/16
大阪市西区にある土佐稲荷神社(とさいなりじんじゃ)です。
大阪市立中央図書館付近に鎮座している稲荷神社であり、三菱発祥の地としても知られています。
神社概要
由緒
神紋のスリーダイヤ |
由緒書によれば、天正年間(1573~1592年)の大阪城築城に際し、運搬されていた石に"只ならぬ畏きもの"があり、これを祀ったことに始まるとされます。霊験あらたかであったことから評判となり、航海安全の神として遠方からも参詣があったという記録があるそうです。
なお、土佐の鰹節問屋の並んでいた鰹座橋の付近に古くから鎮座していたとされ、江戸時代には土佐藩の藩邸の鎮守社であったとされます。その後、享保2年(1710年)に土佐藩第6代藩主・山内豊隆によって伏見稲荷から稲荷大神の分霊を合祀し、土佐稲荷神社と称したとされています。
そして、明治初年に土佐藩蔵屋敷と共に岩崎弥太郎に譲り渡され、岩崎弥太郎がこの地で事業を開始したことから、"三菱発祥の地"としても知られています。
なお、岩崎弥太郎にとっても守り神として扱われたことから、明治7年に三菱本社が東京に移った際も、土佐稲荷だけは引き続き三菱で守ることになったとされます。
そのため、神紋には三菱グループを表す「スリーダイヤ」が入っており、三菱グループを構成する多くの企業が、この神社に玉垣を寄進しています。
祭神
土佐稲荷神社の祭神は以下の通りです。
主祭神
・宇賀御霊大神(ウカノミタマ): 稲荷神(伏見稲荷より勧請)
→ 当社では、保食神(ウケモチ)、豊受毘売神(トヨウケビメ)とも同一神とされる
・素戔嗚大神(スサノオ):三貴子の一柱、出雲の祖神
・大市姫大神(オオイチヒメ):『古事記』にのみ登場し、大山祇神の子でスサノオの妃となったとされる
→ 宇迦之御魂神と大年神の母神とされる
・田中大神(タナカノオオカミ):大歳神(オオトシノカミ)、大己貴神(オオナムチ)と同一神とされる
→ 伏見稲荷に配祀され、一般的には田の神(土着信仰の神)として解釈される
→ 『ホツマツタヱ』という文献では、田の害虫を祓ったオホナムチ(大己貴神)を指すとされる
・宇賀御霊大神(ウカノミタマ): 稲荷神(伏見稲荷より勧請)
→ 当社では、保食神(ウケモチ)、豊受毘売神(トヨウケビメ)とも同一神とされる
・素戔嗚大神(スサノオ):三貴子の一柱、出雲の祖神
・大市姫大神(オオイチヒメ):『古事記』にのみ登場し、大山祇神の子でスサノオの妃となったとされる
→ 宇迦之御魂神と大年神の母神とされる
・田中大神(タナカノオオカミ):大歳神(オオトシノカミ)、大己貴神(オオナムチ)と同一神とされる
→ 伏見稲荷に配祀され、一般的には田の神(土着信仰の神)として解釈される
→ 『ホツマツタヱ』という文献では、田の害虫を祓ったオホナムチ(大己貴神)を指すとされる
境内社
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土佐稲荷神社の境内社は以下の通りです。
・石宮神社:海上安全の守護神
・若宮神社:諸芸上達、合格祈願、縁結びに御利益がある
・源八社
・大黒社
・玉根社
・磐居社
・若宮神社:諸芸上達、合格祈願、縁結びに御利益がある
・源八社
・大黒社
・玉根社
・磐居社
境内の見どころ
鳥居
土佐稲荷神社の鳥居です。
拝殿
土佐稲荷神社の拝殿です。
兎像
石宮神社の付近にはウサギの像が安置されています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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