天柱岩(吉備の中山) [岡山県]
2020/05/22
岡山県岡山市の吉備の中山にある天柱岩(てんちゅういわ)です。
昔から「権現の神座」といわれている巨石で、古くは 権現岩 と呼ばれていたそうです。
概要
吉備の中山を守る会HPによれば、この岩は昔は「ヌスト岩(盗人岩)」とも呼ばれていましたが、昭和9年(1934年)に中山通幽という人物が「天柱」という文字をこの岩に刻んだことから「天柱岩」と呼ばれるようになったとされます。なお、この「天柱」の文字は豪渓にある武元登々庵(江戸後期の書家)が書いた文字を写し取ったものとされています。
また、1814年の吉備津彦神社の絵図には「権現岩」の名でこの岩が記されており、これは『備前州一宮密記』にある「龍王山の西八合目には権現の神座と称する巨岩がある」という記述と一致とされます。また、天柱岩の下からは鎌倉時代に祭祀に用いたとみられる土師器の破片が発見されているそうです。
登山ルートについて
天柱岩は元宮磐座の近くにあり、道中に案内板もあるのでルートについては迷うことは無いと思います。迷った場合は「中山MAP」から大体の場所を把握することができます。
ただ、天柱岩までの山道は"本当に山の中"といった感じの舗装されていない道になっており、岩に近づくにつれて道がどんどん狭く、勾配のきつい斜面になっています。一応、手すり代わりのロープが張ってありますが、やや危険なので注意が必要です。吉備の中山にはこうしたロープ張りのやや危険な道が多いので、予め軍手などを用意しておくと便利です。
天柱石の様子
|
|
||||
|
|
天柱石は、岩を背面から見ると、そんなに大きくは見えませんが、正面に立って見るとかなり大きいことがわかります。岩の上部には「天柱」と刻んでありますが、離れて見ないとよく見えません。
ただ「権現の神座」といわれるに相応しい荘厳さがあります。また、天柱岩付近から見える眺望も良い感じなので、吉備の中山に登った際にはぜひ訪れてほしいスポットです。
スポンサーリンク
「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿