原田神社 [大阪府]
2017/12/09
大阪府豊中市にある原田神社(はらだじんじゃ)です。
奈良時代以前に創建された古社であり、主祭神に素盞嗚命を祀っています。
悪疫退除の神社であり、毎年10月には古式に則った獅子神事祭が行われています。
神社概要
由緒
由緒書によれば、創建年代は不明なものの、社記に「古くは祇園神祠と称していたこと」「白鳳12年(西暦684年)に天武天皇が勅祭をもって神宝・神鏡ならびに獅子頭を納められたこと」「天武天皇の御代に悪疫が流行した際、天皇が"妖邪退除の詔勅"を下して当社に祈願したこと」などがあるとされます。
また、ウィキペディアによれば、社伝に「桜塚古墳群の故地(4~5世紀末頃)に創建されたとされ、古代には素戔嗚尊など五神をまつり祇園神社と称した」とあるとされ、白鳳12年(684年)6月18日に天武天皇によって神宝・神鏡・素盞男命御鏡・獅子頭を奉納されたことから大宮と称し、皇族や武家より厚く崇敬を受けたとされています。
鎌倉時代以降は牛頭天王信仰と習合し、東は豊嶋郡榎坂村(現・吹田市江坂)から西は川辺郡富松村(現・尼崎市富松)にわたる摂津国中西部72村の産土神社となって「西牧総社」と称し崇められ、室町時代には足利氏からの厚い崇敬を以って神領の寄進を受けたそうです。
その後、天正6年(1578年)に荒木村重の兵火に遭って境内社の十二社殿本殿および神宝等を除き全焼したため、仮殿を経て慶安5年(1652年)に現在の本殿が再建され、貞享2年(1685年)に神祇管領から「原田大明神」の神号を得て現在の社名となったとされています。
なお、由緒書による説明は以下の通りです。
【原田神社 由緒】
原田神社の創建については詳らかではないが、社記によれば 古くは祇園神祠と称し、白鳳12年(西暦684年)に天武天皇が勅祭をもって神宝・神鏡ならびに獅子頭を納められたこと、また、同じ御代に悪疫が流行した際「妖邪退除(病をおこす邪気を祓いのける)」の詔勅を下されて、当社に祈願されたことが記されています。
以来、皇族・武家の崇敬があつく、時代が下るにつれて社頭も壮大を極め、最盛時には東は吹田市榎阪町から西は尼崎市富松まで、72ヶ村にわたる氏地の産土神(氏神)として氏子の尊崇を集め、西牧社と称しました。
また、足利氏からは神領地を寄進されるなど、社頭は壮麗であったが、天正年間の兵火に焼失したといわれる。現在の社殿は慶安5年(1652年)になって再建されました。現在、本殿ならびに摂社十二神社本殿は豊中市指定文化財建造物になっております。また、毎年10月9日の晩に行う獅子神事は豊中市指定文化財民俗資料になっております。
原田神社の創建については詳らかではないが、社記によれば 古くは祇園神祠と称し、白鳳12年(西暦684年)に天武天皇が勅祭をもって神宝・神鏡ならびに獅子頭を納められたこと、また、同じ御代に悪疫が流行した際「妖邪退除(病をおこす邪気を祓いのける)」の詔勅を下されて、当社に祈願されたことが記されています。
以来、皇族・武家の崇敬があつく、時代が下るにつれて社頭も壮大を極め、最盛時には東は吹田市榎阪町から西は尼崎市富松まで、72ヶ村にわたる氏地の産土神(氏神)として氏子の尊崇を集め、西牧社と称しました。
また、足利氏からは神領地を寄進されるなど、社頭は壮麗であったが、天正年間の兵火に焼失したといわれる。現在の社殿は慶安5年(1652年)になって再建されました。現在、本殿ならびに摂社十二神社本殿は豊中市指定文化財建造物になっております。また、毎年10月9日の晩に行う獅子神事は豊中市指定文化財民俗資料になっております。
祭神
原田神社の祭神は以下の通りです。
【主祭神】
・素盞嗚命(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
→ 神仏習合において牛頭天王(ゴズテンノウ)と習合している
【備考】
スサノオ以外の祭神については以下の説があるようです。
・月神・日神・櫛玉命・稲田姫命(参考サイト:神南備へようこそ、mixi)
・天照大神・月読命・高龗大神・櫛稲田姫命・天児屋根命・住吉大神・仁徳天皇・菅原道真公(参考サイト:ワタシャジ)
・素盞嗚命(スサノオ):三貴子の一柱で出雲の祖神(天照大神の弟神に当たる)
→ 神仏習合において牛頭天王(ゴズテンノウ)と習合している
【備考】
スサノオ以外の祭神については以下の説があるようです。
・月神・日神・櫛玉命・稲田姫命(参考サイト:神南備へようこそ、mixi)
・天照大神・月読命・高龗大神・櫛稲田姫命・天児屋根命・住吉大神・仁徳天皇・菅原道真公(参考サイト:ワタシャジ)
境内社
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原田神社の境内社は以下の通りです。
・十二社:國常立命などを祀る
・神明社:天照大神を祀る
・小宮:伊邪奈美尊・天児屋根命・應神天皇・菅原道真を祀る
・稲荷社:宇賀御魂神を祀る
・神明社:天照大神を祀る
・小宮:伊邪奈美尊・天児屋根命・應神天皇・菅原道真を祀る
・稲荷社:宇賀御魂神を祀る
関連知識
獅子神事祭
原田神社では、毎年10月に10日間(10月1~10日)かけて獅子神事祭が行われます。
この祭礼は天武天皇の御代に始まった悪疫退除のための祭礼で、現在は市の無形民俗文化財に指定されています。
現在は10月9日の宵宮祭で舞われる獅子舞が見どころとなっているそうです。
なお、案内板による説明は以下の通りです。
【無形民俗文化財 原田神社 獅子神事祭】
この祭の起りは明らかではありませんが、社伝によると天武12年(684年)悪疫退除のため獅子頭を奉じて、天養2年(1145年)まで数百年にわたって各地を回ったと伝えられています。
明治以降、毎年9月26日を御出始式とし、その日申の正刻に祭事を行い、9月30日獅子頭を神輿で御旅所に遷し、10月1日に本神社前の舞台で獅子の舞が行われます。
舞には、起舞(たつまい)・臥舞(ねまい)・早舞などがあり、この日は臥舞が行われます。次で10月2日から8日まで各氏子地区(12地区)の順祭が行われます。
10月9日夕刻に本神社境内で行われる宵宮祭は、各氏子地区より持ち寄られた神輿や氏子達に囲まれ、獅子頭が様々な舞を舞います。
古式を踏まえ、素朴さと華やかさを織り交ぜながら行われる獅子の舞に、現在も脈々と行き続けている民族的エネルギーがうかがえます。
この祭の起りは明らかではありませんが、社伝によると天武12年(684年)悪疫退除のため獅子頭を奉じて、天養2年(1145年)まで数百年にわたって各地を回ったと伝えられています。
明治以降、毎年9月26日を御出始式とし、その日申の正刻に祭事を行い、9月30日獅子頭を神輿で御旅所に遷し、10月1日に本神社前の舞台で獅子の舞が行われます。
舞には、起舞(たつまい)・臥舞(ねまい)・早舞などがあり、この日は臥舞が行われます。次で10月2日から8日まで各氏子地区(12地区)の順祭が行われます。
10月9日夕刻に本神社境内で行われる宵宮祭は、各氏子地区より持ち寄られた神輿や氏子達に囲まれ、獅子頭が様々な舞を舞います。
古式を踏まえ、素朴さと華やかさを織り交ぜながら行われる獅子の舞に、現在も脈々と行き続けている民族的エネルギーがうかがえます。
境内の見どころ
鳥居
原田神社の鳥居です。
境内の様子
原田神社の境内の様子です。
十二神社本殿
原田神社の境内社・十二神社の本殿です。
江戸時代に再建された建物であり、豊中市の有形文化財に指定されています。
稲荷社
原田神社の境内社・稲荷社です。
美しい赤い鳥居が設けられています。
拝殿
原田神社の拝殿です。
本殿
原田神社の本殿です。
江戸時代に再建された建物であり、国の重要文化財に指定されています。
大石塚・小石塚古墳
原田神社の付近には、国指定史跡である大石塚・小石塚古墳があります。
豊中市内の桜塚古墳群に含まれる古墳であり、周辺は古くは原田神社の社地であったとされています。
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「日本神話」を研究しながら日本全国を旅しています。旅先で発見した文化や歴史にまつわる情報をブログ記事まとめて紹介していきたいと思っています。少しでも読者の方々の参考になれば幸いです。
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